まんが家情報

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プロフィール

宮坂香帆先生

宮坂香帆 Kaho Miyasaka

誕生日 10月17日
血液型 A型
星座 天秤座
出身 千葉県
デビュー作 「ジャングル・ボーイ」
(1992年少女コミック増刊11月15日号にて)

先生からのメッセージ

[2010年09月24日]

前回はコチラ


イラスト
▲42話のネームです。

『僕達は知ってしまった』もとうとう10巻を超え、このコメントを書いている現在は、
11巻に収録される原稿を執筆中です。

最初はここまで続くか自分でもまったくわからないまま、手探り状態でずっと描いていました。
手探りなのは今も変わらないのですが、連載当初はなかなかキャラが掴めなくて、苦心したのを覚えています。
7巻あたりから少しはスムーズに描けるようになったような………そんな気が(遅)。

ことりの乙女ゲー好きという設定は、『僕達』の初代担当さんとの新連載の初打ち合わせで言ったのが
切っ掛けでした。
最初は何か普通と違う趣味がある子がいいかなという程度だったんですけど、
自分に近い部分がある方がキャラが作りやすいかもしれないと思って、
つい口をついて出たのが乙女ゲーだったんです。
そう、私自身かなりな乙女ゲーマーなので………(笑)。

そのせいか、ことりがあんなことに。
もっと軽い感じで描くつもりだったんですけど、ことりの妄想の中でドキメモキャラが登場したり、
怪しい感じになりました。
でも、読者の方からは乙女ゲー好きというのが意外で良いとか、私も乙女ゲー好きなので
スポット当ててくれて嬉しいです、
という感想などを結構いただきまして、受け入れてもらえてホッとしています。
ことりの影響で乙女ゲーを始めたという読者さんもチラホラいたりするようです。

『僕達』の中ではケンケンが結構人気があるのですが、このキャラも受け入れてもらえるか、
擬人化させて登場させた時はドキドキしました。
なぜ擬人化したかというと、ことりが落ち込む場面はあまりシリアスにしたくないというか、
暗く重い雰囲気にはしたくなかったからなんですね。
なので、当初は飼い犬のケンケンを普通に出そうと思ってたんですが、
犬のままだとことりが悩みを話しかけて終わりになってしまうので、あえて擬人化して会話をさせ、
ケンケンが慰めるという形にしました。
ただ、あまり普通に慰めても面白くないので、ケンケンの喋り方や仕草をちょっとキザな感じで描くことで、
言ってることは真面目なんだけど、なんだか面白おかしく見えるなというふうにしました。

イラスト

▲ケンケンのモデル、のんたくん。
「いつもはカメラを向けると目をそらすんですが、
今回は珍しくカメラ目線で撮れました。」と先生。

イラスト

▲擬人化ケンケンのカラートビラ下絵。
(43話/2010年11月号トビラ)


ケンケンに次いで人気なのが雅弥でしょうか。
雅弥は、実は雪斗とライバル的なキャラになるかもしれないという可能性がありました。
なぜ、なるかもしれない………という曖昧な書き方かというと、
連載当初にかなり迷ってて描き進めていて、決めかねていたんです。
初代担当さんはどっちもアリという意見だったんですが、
個人的に兄弟でヒロインを取り合うという図式はちょっと重くなりそうだなと思って、
あくまでも兄の立場で(でも時々弟にチョッカイを出す)自分大好きなキャラになっていってしまいました(笑)。

あ、なんだかケンケンと雅弥のことばかり書いてしまいましたね。
個人的にもお気に入りキャラのせいでしょうか。
このふたり(ひとりと一匹?)ももちろんですが、ぜひ主人公のことりと雪斗も、今後ともお願いいたします!

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